圧縮ファイルを開くために、パスワードを入力したけど間違っていたり、覚えておらず、解凍できないことがあります。パスワード管理をしっかりしていないことが原因ですが、どうしても圧縮ファイルを解答して中のエクセルやワードなどの資料を見る必要があるときに便利なのが、ZIPファイルのパスワードを自動解析してくれる無料ソフトのPika Zipです。

そこで今回は、Pika Zipのダウンロード方法、設定方法、使い方についてお伝えします。

圧縮ファイルのパスワードを解析してくれるPika Zip

パソコンで扱うファイルやメールなどに添付するファイルは、セキュリティのことを考えてZIPファイルにして、パスワードを設定しています。この暗号化されたファイルは指定したパスワードを入力しないと解凍することができず、中のファイルを確認できます。設定しているパスワードは、特定のパスワードだけを使用してしまうと、セキュリティの観点からリスクが高いため、ランダムに設定しています。

ファイルにパスワードを付けることは、保管用のファイルだけではなく、他の人に渡すファイルにもしていますし、ファイルをもらうときもパスワードが掛けられているため、パスワードを忘れてしまうことがあります。忘れてしまうと、圧縮解凍ソフトで解凍することができません。

そこでおすすめなのが、圧縮ファイルのパスワードを解析してくれる解析ソフトの「Pika Zip」です。

Pika Zipのダウンロード方法

「Pika Zip」のダウンロードはVector（ベクター）からできます。

Vector（ベクター）の「Pika Zip」にアクセスして、「ダウンロードはこちら」を押します。

ダウンロードサイトに移りますので、ここでも「ダウンロードはこちら」を押します。

ダウンロードが始まり、「pz117.zip」というファイルがダウンロードされますので、このフォルダを開きます。

フォルダの中に、「PikaZip.exe」というファイルがありますので、ダブルクリックします。

すると、Pika Zipの画面が表示されます。

Pika Zipの設定方法

Pika Zipの画面が表示されたら、右から3つ目のオプションアイコンをクリックして、中の設定を変更します。

共通タブでは、継続情報の自動保存時間を5分、ディスクキャッシュを20Mに設定しておきます。このくらいあれば問題無いと思います。

検索方法タブでは、「同一パスワードとみなす」にチェックを入れておき、少しでも検索時間の短縮し、高速にします。

文字タブでは、「全て大文字」のチェックを外します。

全数タブでは、パスワードの長さとパスワードに使う文字をチェックします。

固定タブは、パスワードの一部だけ覚えているときに使います。パスワードの一部だけ分かっているなら文字列を入力しておくと、パスワード候補の絞り込み・解析時間が短縮できます。横の数字がパスワードの左からの文字列で、検索項目別（小文字・大文字・数字など）に1文字ずつ入力していきます。完全に忘れている・忘れたときは入力しなくても大丈夫です。

Pika Zipを使ったパスワードの自動解析方法

Pika Zipの画面が表示されたら、一番左側にある「アーカイブを開きます」を選びます。

「パスワードを検索するファイルを開く」というウィンドウでパスワードを解析するZIPファイルを指定して、「開く」をします。直接、ドラッグ＆ドロップでも可能です。

左から2つ目の鍵のアイコンの「パスワードの検索を始めます」を押すと、パスワードの自動解析がスタートします。

パスワードが見つかると、通知してくれます。このパスワードでZIPファイルを解凍することができます。

編集後記

単純なパスワードや、短いパスワードなら数分程度で解析することができますが、文字数が多かったり、複雑になっている場合には解析するのに時間が掛かります。パスワードを忘れたとき、どうしても分からないときにおすすめのパスワード自動解析ソフトです。

いくつかのZIPファイルのパスワード解析を行なってみましたが、8桁程度のパスワードで小文字と数字だけなら長くても2～3分程度でパスワードを判明してくれました。ただ、見つけることが出来なかったファイルもあり、全てのパスワードが解析できる訳では無いようです。見つからないときには、設定の検索方法のタブの「同一パスワードとみなす」のチェックを外して検索してみるといいです。これで、かなりの確率でパスワード解析することができました。